シャヒード、100の命 ―パレスチナで生きて死ぬこと― |
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母親の写真 |
ズヘイル・ダラビエ
25歳。家族は、ガザ近郊のスムスム村の出身。村はナクバで破壊された。ズヘイルはジャバリーエ難民キャンプに暮らし、配管工として働いていた。亡くなった母の写真をいつもポケットに入れて持ち歩いていた。2000年10月7日、投石している彼の写真が前日の新聞に載り、ズヘイルはその新聞を持って母の墓地を訪ねた。彼はネツァリーム交差点のそばで殺された。さらに罰としてイスラエル政府は、イスラエル内の工業地帯で働いていたズヘイルの兄の就労許可証を取り上げ、工業地帯に入れないようにしたのだった。 |